葉酸を飲んでも妊娠しやすくなることはない

葉酸を飲んだからといって妊娠しやすくなることはない

「妊娠前1ヵ月から妊娠後3ヵ月目」

この期間の女性は、葉酸を摂取量を通常の2倍にすることが求められます。成人女性に推奨される1日の葉酸摂取量は約0.2mgです。なので、上記の期間中は1日に0.4mg程度の葉酸を日々摂取することが求められることになります。

 

これは厚生労働省が公に勧告していることですね。厚生労働省は、妊娠前1ヵ月から妊娠後3ヵ月の女性はサプリメントを利用しつつ1日に0.4mg程度の葉酸を摂取するように指導しています。

 

このような背景があり、葉酸サプリメントが注目されるようになりました。

 

葉酸は不妊治療の代わりじゃない

ただ、ここで注意しなければいけないのは、「葉酸を飲んだからといって妊娠しやすくなるわけではない」ということです。多くの女性が葉酸の効果を誤解しています。

 

確かに、葉酸は妊娠前から摂取量を増やすひつようがあります。しかし、それは妊娠後の赤ちゃんの成長ためであり、決してより妊娠しやすくなるためではないのです。

 

葉酸はビタミンの一種であり、しっかりと摂取することで体調が良くなるということはあります。その結果、身体が元気になって、間接的に妊娠しやすくなるようなことはないわけではありません。

 

しかし、あくまで栄養成分のひとつであり、葉酸は不妊治療の代わりになるようなものではないと認識しましょう。

葉酸を妊娠前から飲むのはお腹の赤ちゃんの未来のため

「妊娠の1ヵ月前から」というのは、言い換えると「将来的に妊娠の可能性がある場合は」ということになります。

 

いつ妊娠するかを詳細に予測することなどできません。なので、いつ自分が妊娠前1ヵ月に差し掛かるかなど誰にも分からないでしょう。

 

なので、パートナーがいて妊娠を希望している全ての女性が葉酸を増量して摂取する対象ということになります。なぜ葉酸を妊娠の前から飲み始めなければいけないのでしょうか。

 

答えを端的に言ってしまうと、妊娠したその瞬間から母体に十分な量の葉酸が行き渡っている状態にしておきたいから、となります。

 

葉酸は妊娠初期の障害を防ぐ

そもそもなぜ妊婦に葉酸が必要かと言うと、それは十分な量の葉酸をママが摂取することで、お腹の赤ちゃんに特定の先天的な障害が発症する可能性を大幅に下げることが出来るためです。より具体的に言うと、神経管閉鎖障害という障害になります。

 

この神経管閉鎖障害が発症するのは、妊娠したその瞬間から妊娠後1ヵ月ぐらいの時期です。

 

妊娠のごく初期に赤ちゃんがこの障害になるかどうかが決まるということです。この時期に、母体を通じて赤ちゃんにたくさんの量の葉酸を送り届ける必要があるということですね。

 

妊娠が発覚してからの葉酸では遅すぎる

一般的に妊娠が発覚するのは、早くてもに2週間目、多くの場合は6週目から7週目ぐらいのようです。

 

上記のように、この妊娠が発覚する時期というのは、すでにお腹の赤ちゃんに神経管閉鎖障害という先天的奇形が発生してしまうかどうかを決める時期を過ぎてしまっています。

 

なので、妊娠が発覚してから慌てて「葉酸の摂取量を増やそう」「葉酸サプリを飲もう」では遅すぎるということですね。

 

なので、厚生労働省は「妊娠の1ヵ月前から」という記述をしているんだと思います。妊娠したその瞬間から葉酸を十分に赤ちゃんに供給できるうようにしときなさい、ということですね。

 

なので、葉酸を妊娠前から飲み始める理由は、赤ちゃんの障害予防のためです。決して妊娠しやすくなるためではありません。ここをとらえ間違わないようにしましょう。